2022年ゴールデンウィークの県外移動分析
1都3県・2府1県
はじめに
新型コロナウイルス感染症対策の影響により、2020年・2021年のゴールデンウィーク(GW)は県外への移動自粛を求められておりました。
そのため、外出を控えたり、近距離での旅行といった傾向がみられましたが、2022年は3年ぶりに行動制限のない大型連休となりました。
2022年のGWにおける県外移動の回復状況を人流データにより定量的に明らかにし、観光業や旅行業でのデータを活用した観光動態調査の取り組み例などをご案内します。
県外移動分析
- 関東1都3県から他県への移動状況は?
※表記の人数はGW期間中の1日あたりの平均移動人口(推計)となります。
今年のGWの関東1都3県からの県外への移動状況は、昨年よりは増加したものの、コロナ禍前の2019年の水準までは戻っていません。
関東1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から他県への移動先の変化を調べるため、近距離移動と遠距離移動に分類して、移動の増減率を分析しました。
※表記の人数はGW期間中の1日あたりの平均移動人口(推計)となります。
今年のGWは、県外移動人口が昨年に比べ増えましたが、近距離と遠距離では移動人口の増加傾向に大きな差異があることがわかりました。
- 関西2府1県から他県への移動状況は?
今年のGWの関西2府1県からの県外への移動状況も、昨年よりは増加したものの、コロナ禍前の2019年の水準までは戻っていません。
関西2府1県(大阪府・京都府・兵庫県)から他県への移動先の変化を調べるため、近距離移動と遠距離移動に分類して、移動の増減率を分析しました。
※表記の人数はGW期間中の1日あたりの平均移動人口(推計)となります。
今年のGWの関西2府1県からの県外移動人口も、関東と同様に昨年と比べ増えましたが、近距離と遠距離では移動人口の増加傾向に大きな差異があることがわかりました。
※地域名や距離別の分類に関しては、こちらをご確認ください。
- 県外移動変化の考察
今年のGWは、行動規制のない大型連休となりましたが、コロナ禍前の2019年に比べ、県間移動の傾向に変化があることがわかりました。
近隣への旅行などは回復基調にあると思われますが、遠方の地方への旅行などは回復しておらず、地方の観光地はいまだ厳しい状況にあると思われます。
withコロナにおいては、観光動態や観光客の属性の変化などをいち早く捉え、従来とは異なる旅行客の属性に合わせた観光プランの提案や、県間移動がいまだ少ないエリアに対して、安心して旅行できる環境があることを広く知ってもらうなどの取り組みが必要と考えます。
観光動態調査 取り組み例
観光客数や属性の把握
観光施策検討、キャンペーン効果検証など
観光周遊ルートの把握
観光周遊ルートの改善・二次交通の整備など
関連 導入事例
このページの二次利用について
このページのグラフなどを二次利用される際は、出典を明記してください。 (例)データ提供:株式会社Agoop
また、この資料の地図画像をそのままご利用になる場合は、 地図のクレジット「© 2021 Mapbox © OpenStreetMap」の記載をお願いします。